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【フィンランド・サバイバル Vol.2】1日660円で「動ける体」を作る。パリッカラ滞在の戦略的栄養投資術

Moi! Mossらです。 フィンランドのパリッカラ(Parikkala)に来て2ヶ月目。 こちらでの自炊生活にも慣れてきたので、1ヶ月(3月)の実際の自炊と食費についてまとめてみました。 特別なことではないけれど、個人的に物価高に負けないよう、下記の3原則を意識しています。 安くでも楽しく無理せずがモットーです。 ■ 3月の買い出し:1日あたりの計算 3月の買い出し合計は 116.34 EUR(約 19,196円) でした(29日間で算出)。 節約をしながらもここには僕なりのこだわりや、長期的に使える調味料への投資も含まれています。 本音はもっと節約したいですが・・・ ■ 等身大な「買い出し」と「自炊」の工夫 定番のSグループとトクマンニの使い分け 買い出しは、フィンランドでお馴染みの S-market や Sale 、そしてディスカウントストアの Tokmanni(トクマンニ) をハシゴして使い分けています。 飽きないための小さな「運用変更」 節約していても、食べる楽しみは忘れたくないものです。 記録用で映えを意識していませんでした・・・(お水が美味しいのでドリンク代も結構浮きます・・・) ■ 倒れないための「栄養」ルーティン また日々の運動やお手伝いをこなすために、これだけは欠かさない「栄養投資」です。 ■ 3月の買い出し詳細リスト 1ヶ月のやりくりのリアルな内訳です。 …

【フィンランド・コケさんぽ Vol.2】森に落ちたレタス?「ヤハズゴケ」の高度なチーム経営術

Moi! モスラです。 現在はフィンランドのパリッカラ(Parikkala)でホームステイをしながら、半年間のワーキングホリデーを送っています。 日々の散歩の中で、苔の緑に混じってひときわ目立つコケ(地衣類)に出会いました。 一見すると、森に落ちたレタスか何かの葉野菜のよう。 その名は、Pilkkunahkajäkälä(ピルックナハカヤカラ)。学名はPeltigera aphthosa、日本名はヤハズゴケの仲間です。 気になって調べてみると、この「森のレタス」には驚くほど戦略的な生き方が隠されていました。 ■ フィンランド語で読み解く「革のような体」 今回もフィンランドの名著『Jäkälät & sammalet Suomen luonnossa』を参照しながら、その特徴を整理していきます。言葉の意味を知ると、彼らの姿がより立体的に見えてきます。 地面にそっと寄り添うように、控えめな偽根(Juurtumahapsi)でアンカーを下ろしています。 ■ 三人四脚の「ハイテク・スタートアップ」 地衣類は通常「菌類+藻類」のペアですが、このヤハズゴケはさらに「シアノバクテリア(藍藻)」を加えた三者共生という特殊な形をとっています。 これがまるで、役割分担の明確なスタートアップ企業のようです。 面白いのが、彼らの「リスク管理」です。窒素を作るための酵素は酸素に弱いため、光合成で酸素を出す緑藻とは別の「専用個室(黒い点)」にわざわざ隔離して守っているんです。 自分たちで「住居」「食料」「栄養」のすべてを自給自足する。この完璧なチームビルディングこそが、厳しい環境で彼らが大きく育てる理由なのだと、すとんと腑に落ちました。 ■ 世界を飛ぶ「旅人」 地衣類、コケ植物と同じく「胞子」を風に乗せ、今この瞬間も世界中を旅しています。フィンランドと日本の高山で同じ種類が見つかるのは、彼らが数千万年前から変わらぬ姿で、地球規模の交流を続けているからです。 「身軽にどこへでも行ける自由」 …

【フィンランド・食と文化 Vol.1】本場カレリアで挑む、伝統料理「カルヤランピーラッカ」自作奮闘記

Moi! モスラです。 フィンランドの春はもうすぐそこ。 日差しが少しずつ力強さを増し、森の空気もどこか緩んできたような気がします。 そんな穏やかな春の気配を感じる中、先日スーパーで見慣れない袋を見つけました。「お粥用の米(Riisipuuroon tarkoitettu riisi)」です。前から気になっていたので、この機会に買ってみることにしました。 せっかく本場カレリア地方に身を置いているのだから、この米を使って伝統料理をゼロから作ってみよう。そう思い立ったのが、今回の「カルヤランピーラッカ(Karjalanpiirakka)」作りの始まりでした。 今回のレシピ(材料) 伝統的なレシピを参考に、手近な材料でアレンジした。 理想と現実、そして「乾燥」との戦い まずは中身のお粥作りから。鍋に米と水を入れ、水分がなくなるまで炊く。そこに豆乳を加え、焦げないように弱火でじっくりと。 その間に生地を練り、棒状にしてから小さく切り分け、円形に薄く伸ばしていく。理想は、餃子の皮と同じくらいの薄さだ。 ところが、いざ包もうとした瞬間に問題が発生する。お粥が熱すぎて生地にのせられないのだ。かと言って冷めるのを待っていると、フィンランドの乾燥した空気のせいで、大事なライ麦生地がどんどん乾いていく。 このままでは成形中に生地が割れてしまう。 焦りの中で思いついたのは、お粥を冷蔵庫へ放り込み、さらに生地の乾燥を防ぐためにラップと濡れたキッチンペーパーで保護するという力技だった。 偽物疑惑と、厳格すぎる「定義」 なんとか形にして、250度のオーブンへ。 香ばしい匂いと共に焼き上がった。 だが、その姿を見た友人に「それはカレリヤンピーラッカではなくリーシピーラッカ(Riisipiirakka:ライスパイ)なのでは」と疑われてしまった。 心配になって調べてみると、驚いたことにこの料理には法的にも厳格なルールが存在した。 カルヤランピーラッカは、EUの「伝統的特産品保証(TSG)」というルールで守られているのだ。 EU官報による「本物」の定義(要約翻訳) https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:52019XC1227(03)&from=EN 1. …